DJミックスをする上で使い方を知っておきたいのが、クロスフェーダー。
使い方や仕組みを知ることで、曲の特徴に合わせたミックスができる様になるのをご存知ですか?
今回は、基本的なクロスフェーダーの特徴と使い方をご紹介していきます。
クロスフェーダーの仕組みを知ろう
赤枠の部分がクロスフェーダーです。つまみを左にすれば左の音が、右にすれば右の音が出ます。真ん中にすれば、2曲とも音が出ます。2曲のボリュームバランスを調整できるのが、このつまみの特徴です。
では、端と真ん中の間にすると音量はどうなるのか?
こうなります。左ターンテーブルの曲を基準に見てみると、左端から真ん中までは大きい音量が出ますが、真ん中から右端へ動かすと徐々に音量が小さくなっていきます。
クロスフェーダーカーブとは?
お使いのミキサーに、こんなマークはついていませんか?それはクロスフェーダーカーブといって、クロスフェーダーのボリュームバランスの幅を自分で調整できるつまみになります。
左の×のようなマークは、先ほどのように徐々にボリュームバランスが変化していく設定になります。
右のπのようなマークは、以下のように
左端にあったつまみが端を離れた瞬間から、右の曲が最大ボリュームで聴こえる設定になります。左右逆の場合も同じです。
設定方法は、設定したいマークの方につまみをカチッとするだけ。ミキサーによってはつまみが側面にあったり、クロスフェーダーカーブが無いものもあるのでお使いのミキサーを早速チェックしてみてください。
縦フェーダーとの違いは?
縦フェーダーとクロスフェーダー、どっちを使う方が良いの?という質問を受ける時があります。
赤枠が縦フェーダーです。
クロスフェーダーが2曲のボリュームのバランスを調整するつまみだったのに対し、縦フェーダーは1曲のボリュームを調整するつまみになります。
いくらクロスフェーダーを動かそうが、縦フェーダーが一番下に下がっていては音は出ません。
クロスフェーダーは曲をミックスする際に使うか使わないかを選べますが、縦フェーダーは必ず使うものと覚えておきましょう。
クロスフェーダーはどんな時に使うの?
クロスフェーダーを使うかどうかは、DJによって様々です。特に決まりはありません。
例えばHIPHOPを中心に選曲するDJで、スクラッチやカットインをする場合はクロスフェーダーを使います。
反対にHOUSEやTECHNOを中心に選曲するDJで、ロングミックスをするなら縦フェーダーを使ってミックスする場合が多いです。
ジャンルだけでなく、短めのミックスが向いている曲はクロスフェーダー、長めのミックスが向いている曲は縦フェーダーのみと使い分けていくのを一つの目安にしていくと良いと思います。
ちなみに私は「縦フェーダーの方がDJっぽい!」という勝手なイメージから、初心者の頃にクロスフェーダーの練習をサボっていました。おかげでカットインとスクラッチに対する苦手意識がなかなか抜けず苦労しましたが…^_^;
今からDJを始める方は是非、両方使いこなせるように練習してみてくださいね。
※ミックスの詳しい方法に別記事でご紹介していく予定です。
まとめ
今回はフェーダーの種類と使い方についてご説明しました。名前が似ていて始めは覚えづらいかもしれませんが、何度も練習してだんだんと覚えていくようにしましょう!